世界のお茶の産地

茶の栽培はアジアやアフリカ、南米など全世界にわたり、ニュージーランドでも栽培されるようになり、多くの紅茶や緑茶が生産されています。生産国の中で中国での生産が最も多く、2015年の統計で全体の43%、次いでインド23%、ケニヤ8%、スリランカ6%、トルコ5%、ベトナム3%、インドネシア2%、日本1.4%の順となっております。

 

これら生産国の生産する茶の70%弱が紅茶として生産されています。中国や日本では、緑茶の生産の比率が高く2015年現在では中国で66%、日本ではほぼ100%となっています。そして近年の緑茶の人気に伴い世界各国での緑茶の生産が高まってきています。

 

お茶の産地として掲げられるのは、どのような国があるのでしょうか。まず中国で、次にインドです。中国は緑茶・ウーロン茶・紅茶と幅広く生産しています。一方インドは、アッサムチャ(アッサム種=紅茶に向いている)が栽培されており、紅茶が主力に作られています。中国は、インドと並んで世界の2大産地の1つです。

 

スリランカでは、主にアッサムチャ(アッサム種)が栽培されていますが、広大な山の斜面に栽培されているため、山裾から上に向かって茶摘が行われ、この作業は一年中チャの栽培で土地の高低の差を利用して摘採が行われます。 スリランカのウバティ−は有名です。さらに、日本、インドネシア、トルコと続きます。ついでグルジアは、黒海に面した小国で、かつて、ソ連政府によってチャ栽培が進められました。ここは、緯度が岩手県と同じであるため北限に近い栽培地といえるでしょう。その外イラン、バングラディッシュなどもお茶が生産されています。ベトナムは緑茶が生産されていますし、南半球のニュ−ジ−ランドやアルゼンチンでも良質のお茶が生産されているのです。

世界各地のお茶の飲み方


【中 国】
お茶の発祥地で世界最大のお茶の生産地です。緑茶や烏龍茶、白茶、黒茶など中国各地で多種多様のお茶が生産されて、中国各地の食生活に欠かさない物となっています。
【インド】
茶葉とミルクを一緒に煮出すか、お湯で煮出した紅茶にミルク入れ、砂糖を加えて飲みます。総合香辛料を加えて煮出したマサラティーもあります。
【ラオス・タイ】
ラオスからタイの山間部に伝わるミャンは、生葉を蒸してから漬け込んで発酵をさせ、岩塩を添えたり、ナッツや肉などを包んだりしてガムのように噛んで食べます。
【イギリス】
世界一紅茶を飲む国にとされています。17世紀以降に緑茶が上流階級でもてはやされましたが、次第に紅茶に変わるようになり、次第に一般市民にも飲まれるようになりました。
【ロシア】
イギリスに次いで紅茶を飲む国です。サモワールという紅茶専用の湯沸かし器で沸かしたお湯で紅茶を煮出して、熱湯で薄めてレモンやジャムを入れて飲みます。
【モンゴル】
磚茶を削って煮出して牛か羊の乳を温めたものと塩をよく混ぜ合わせたスープ状の乳茶を飲みます。麦焦がしや炒った栗、羊肉などを入れて飲むこともあるそうです。
【トルコ】
トルコ、イランなどではデムリッキと呼ばれるサモワールに似た二段重ねのヤカンで紅茶を煮出してチャイパルダウというガラス器で砂糖や蜂蜜を入れて飲みます。
【セネガル】
中国産の緑茶に砂糖を加えて十分煮出して、ポットからポットへ勢いよく注ぐことでお茶を泡立てて飲みます。