玉露風味のかぶせ茶(被せ茶) きれいな翠色に出るお茶
玉露や碾茶と同じく寒冷紗(黒いキレやナイロン製で日光の透過を減免する)や藁などで茶の木を覆った覆下法によって栽培されるが、20日ほど遮光する玉露や30日ほどの碾茶と違い、かぶせ茶の遮光期間は摘む前の一週間前後です。玉露や碾茶が大きな遮光幕を茶園全体にさしかける方式であるのに対し、かぶせ茶は下記の写真のように茶樹そのものに直接遮光幕をかける。この遮光幕を直接茶樹にかぶせるため、「かぶせ茶」と云われている。簡単に云うと煎茶と玉露の中間の栽培方法です。直射日光をさえぎって栽培するため、渋みのもとであるカテキン類は通常の煎茶より少なく、旨みの元であるテアニン類は多くなります。また、茶葉の色も煎茶より緑の色が鮮やかになり、また被覆することにより玉露のような覆い香も発生します。
HOME 連絡先【入れ方について】
味は煎茶の爽やかさと玉露が持つ旨みを持ち合わせています。淹れ方によって味が変わってきます。熱めの湯で抽出時間が短いほど煎茶よりのさわやかな味に、ぬるめの湯で抽出時間が長いほど玉露のような旨みが強い味になります。抽出方法や湯の温度は煎茶とほぼ同等で、70度から85度が適温とされますが、玉露のように冷ました湯で淹れても良いです。玉露に似た味で玉露(50度位が適温)よりはるかに高温で抽出できるために、抽出時間も短く煎茶のように熱めの湯で淹れる場合は煎茶と同じ、玉露のようにぬるめの湯で淹れる場合は玉露と同じでよい。煎茶、玉露、どちらの方法でも手軽に楽しめるのがかぶせ茶の特徴です。状況にあった入れ方ができます。
品番60215 かぶせ茶リーフ100g 1,080円(税込)
玉露に近い育て方をするために「熱湯玉露」とも云われています。極めて鮮やかな緑に出ます。味はアミノ酸がたっぷりなうま味の強い味になります。
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品番60508 かぶせ茶粉末50g 810円(税込)
被せ茶の茶葉を自社で石臼で抹茶並みの微粒子に加工しました。少しの量でおいしい「かぶせ茶」がお湯を入れるだけで出来て茶殻が残りません。
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かぶせ茶の畑
掛川市内の被覆栽培の茶畑です。黒色の寒冷紗で茶樹を直接すっぽり覆ってあります。こうすることにより茶樹が日光を欲しがるようになり、茶葉の葉緑素の量が増えて葉の緑が更に濃くなります。
かぶせ茶の茶葉
寒冷紗が茶樹に直接かけてあるのがよく分かりますね。「かぶせ茶」の生産量だと三重県が圧倒的に多いようですが、掛川市の「かぶせ茶」は量的には少ないですが、良い物が出来ています。